法要・法事の流れ!自宅やお寺でのやり方持参するものまで徹底解徹底解説

法要や法事について、初めて施主を務める方は、何から準備を始めれば良いのか迷う場面も多いでしょう。
本記事では、法要・法事の意味や種類、準備の手順、会場ごとの特徴、よくある質問まで、解説します。
安心して故人を偲べるよう、ぜひ参考にしてください。
法要・法事とは?

法要や法事は、故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを伝えるために行う仏教の儀式です。
まずは、法要や法事を行う場所について解説します。
法要・法事を行う主な場所
法要や法事は、開催場所によって準備や進行が異なります。
自宅
自宅での法要は、故人が長く過ごした場所で行うため、落ち着いた雰囲気が特徴です。
仏間や仏壇の掃除、座布団や焼香台の準備が必要です。
参列者が多い場合は椅子やお茶出しなどの配慮も大切です。
家族だけで行う場合はリラックスした雰囲気ですが、会場の広さや駐車スペースに注意しましょう。
お寺
お寺の本堂で行う法要は、厳かな雰囲気のなかで進行します。
僧侶の読経や焼香など宗教儀式が中心です。
控室や駐車場の有無、持参物の確認も大切です。
その他
葬儀会館やホテルなどの施設を利用するケースも増えています。
設備が整い、会食会場も併設されていることが多いです。
祭壇や仏具のレンタルが可能な場合もあり、準備の手間が軽減されます。
遠方からの参列者にも配慮しやすい点がメリットです。
法要・法事の準備と流れ

法要や法事を円滑に進めるためには、計画的な準備が不可欠です。
時期ごとに必要な手配や確認事項を押さえておくと安心です。
法要・法事までの準備
法要の準備は2〜3ヵ月前から始めると余裕を持てます。
遅くとも1ヵ月前には主要な手配を済ませることが理想です。
準備の流れを時系列で解説します。
2〜3ヵ月前
まず、日程と開催場所を決めます。
故人の命日に合わせることが一般的ですが、僧侶や参列者の都合を考慮し、直前の土日祝に設定する場合も多いです。
お寺や霊園は数ヵ月前から法事の予約を受け付けているところがほとんどです。
四十九日忌法要の場合、当然受付開始より後になってしまうので、早めに連絡をするのが良いでしょう。
僧侶への依頼は早めに連絡し、希望日時や会食の有無、参列人数を伝えます。
会場が自宅以外の場合は、予約も必要です。
案内状は親族や友人に送付し、遠方からの参列者には宿泊先の手配も検討しましょう。
案内状には日時、場所、服装、会食の有無などを明記します。
2週間前
引き出物や会食の手配を進めます。
引き出物は2,000〜5,000円が相場で、食品や日用品が定番です。
会食は「お斎」と呼ばれ、精進料理や和食が主流ですが、最近は洋食や中華など幅広いメニューが選ばれています。
供物や供花の準備も忘れずに行います。
四十九日忌法要の場合は本位牌の手配も必要です。
会食の人数やアレルギー対応も事前に確認しておくと安心です。
前日
持ち物の最終確認を行いましょう。
お布施(読経や戒名の謝礼)は、四十九日忌までが4~6万円、1周忌以降は3~5万円が目安です。
お布施の他に御車料や御膳料(会食への謝礼)も必要な場合があります。
仏壇や会場の掃除、参列者へのお礼の準備も済ませておきます。
持参物リストを作成しておくと忘れ物防止につながります。
当日
当日は、参列者の受付や着席を案内し、施主が開式の挨拶を行います。
その後、僧侶の読経や焼香、法話、会食と進行します。
進行表や挨拶文を用意しておくと、スムーズな進行につながるでしょう。
受付では芳名帳や香典の受け取り、引き出物の準備も忘れずに行います。
施主は全体の進行を把握し、参列者への気配りを忘れないようにしましょう。
法事・法要当日の時間配分
法要当日の進行は、各儀式の所要時間を把握しておくとスムーズです。
開式・読経
僧侶による読経が中心で、時間は30〜40分が目安です。
施主や遺族、参列者が静かに故人を偲びます。
読経の内容や所要時間は宗派や法要の種類によって異なります。
焼香
施主から順に焼香を行います。
宗派や参列者数によって所要時間が変動しますが、10~20分程度が目安です。
焼香の回数や作法も宗派ごとに違いがあるため、事前に確認しましょう。
法話
僧侶による仏教の教えや故人への思いを語る時間です。
10〜20分程度の法話では、参列者にとって心に残るひとときとなります。
法話の内容は法要の趣旨や故人の人柄に合わせて語られることが多いです。
会食・解散
法要後は会食を行い、参列者同士で故人を偲びます。
引き出物の配布や解散の挨拶もこのタイミングで行います。
会食は和やかな雰囲気で進み、思い出話を共有する時間となります。
所要時間は60〜90分程度です。
自宅で法要・法事を行う場合
自宅での法要は、柔軟な対応ができる一方で、会場設営や参列者への配慮が求められます。
準備するもの
まずは仏間や仏壇の掃除、座布団や焼香台の設置が必要です。
お茶やお菓子、供花、供物も用意します。参列者分の椅子やお茶出しなど、細やかな配慮が求められます。
仏壇には故人の好物や季節の果物、花を供えます。
焼香台や供花は仏壇の前に配置し、参列者が動きやすいようにスペースを確保しましょう。
掃除・会場設営のポイント
仏壇や仏間だけでなく、玄関や居間も清掃します。
焼香台や供花の配置、座布団の並べ方など、参列者が快適に過ごせる空間を作ってください。
会場が狭い場合は、家具の配置を工夫し、動線の確保が必要です。
冷暖房や換気にも気を配り、季節に合わせた準備が必要です。
参列者への配慮
高齢者や足の悪い方には椅子を用意し、飲み物やお茶をこまめに提供します。
小さなお子様がいる場合は、別室や遊び場を用意すると参列者も安心できます。
参列者がリラックスできるよう、温かいおもてなしを心がけましょう。
進行例
自宅法要の進行は、施主が中心となって進めます。
僧侶の迎え入れや読経、焼香、法話、会食まで一連の流れを把握する必要があります。
事前に進行表やタイムスケジュールを作成しておくと、当日の混乱を防げます。
僧侶の迎え入れ
僧侶が到着したら、玄関で丁寧に出迎えます。
駐車スペースや控室、待合スペースも用意し、お茶や軽食の用意も忘れずに行います。
読経・焼香・法話
読経の後、施主から順に焼香を行います。
僧侶による法話も自宅で行われる場合があります。
焼香の作法や順番は事前に僧侶と打ち合わせておきましょう。
会食
法要後は仏壇に故人の好物を供え、参列者と会食をします。
引き出物は会食後や解散時に手渡します。
会食の際は、施主が簡単な挨拶を行うと場が和みます。
お寺で法要・法事を行う場合
お寺での法要は、独自の作法や注意点もあるため、事前に確認しておきましょう。
事前準備
事前準備として、確認事項や持ち物をチェックしてみてください。
事前に確認すべきこと
会場の広さや控室、トイレ、駐車場の有無を確認します。
会食会場の手配や、僧侶への御車料・御膳料の準備も必要です。
お寺の担当者と事前に打ち合わせを行い、当日の流れや注意点を確認しておきましょう。
持参するもの
お布施や位牌、遺影、供物、数珠などを忘れずに持参します。
地域や宗派によって必要な品が異なる場合があるため、事前にお寺に確認しましょう。
供物や供花は事前にお寺へ届けておくとスムーズです。
お寺での流れとマナー
お寺での法要は、流れや作法を事前に確認しておくと、当日も落ち着いて参列できます。
お寺での作法や注意点
受付で芳名帳への記帳や香典の受け渡しを済ませ、案内に従って着席します。
焼香の回数や合掌の仕方は宗派によって異なるため、不安な場合は事前に確認しましょう。
法話や会食の際も、お寺のルールや指示に従い、静かに行動することが大切です。
写真撮影や私語は控え、厳粛な雰囲気を保つよう心がけます。
法要・法事の流れでよくある質問Q&A

法要や法事の準備・進行には疑問がつきものです。よくある質問とその回答をまとめます。
事前に疑問を解消しておくことで、当日の不安が軽減されます。
お焼香のやり方は?
焼香の際は、数珠を左手に持ち、焼香台へ進みます。
本尊や遺影、位牌に合掌し、右手で香をつまんで香炉にくべます。
再度合掌し、参列者に一礼して席に戻ります。
焼香の回数は宗派によって異なります。
迷った場合は周囲に合わせるとよいでしょう。
法要や法事をやってはいけない日は?
仏教では六曜(仏滅や友引など)を気にしないため、特に避けるべき日はありません。
参列者や僧侶の都合を優先して日程を決めます。
命日より前倒しで行う場合も問題ありません。
地域や家の考え方によっては気にする場合もあるため、親族と相談してみてください。
オンラインでもできる?
近年はオンライン法要も増えています。
遠方の親族や高齢者が参加しやすくなり、感染症対策としても有効です。
事前にお寺や僧侶と相談し、通信環境や進行方法の確認が必要です。
オンラインの場合も、進行やマナーは通常の法要と同様に行います。
まとめ
法要や法事は、故人を偲び、遺族や親族が心を通わせる大切な儀式です。
計画的な準備と正しいマナーを押さえることで、安心して当日を迎えられます。
会場や進行、持参物など、事前にしっかり確認しましょう。
関内陵苑では、それぞれの供養に対応しております。
無参列回忌法要もご案内しており、遠方の方や大人数での法要が不安な方にも対応可能です。
法要について相談したい場合は、ぜひお問い合わせください。