位牌の処分方法は?依頼する場所や費用、タイミングについて解説

2025-08-21

「位牌はどこで処分すれば良いのだろう?」
「費用はどれくらいかかるのだろう?」
位牌の処分方法に馴染みがない方は、このように戸惑ってしまうのではないでしょうか。

位牌の処分方法や処分するタイミングには選択肢があるため、親族間で納得できるように選ぶことが大切です。

本記事では位牌の処分方法について、依頼する場所や費用を取り上げて解説します。
また処分するタイミングや注意点も紹介していきます。

位牌の処分方法|依頼する場所や費用は?

位牌の処分方法には、大きく分けて「お焚き上げ」と「永代供養」の2種類あります。
それぞれ依頼する場所や費用が異なります。
相談先や料金目安を事前に把握して、処分方法を決める参考にしていってください。

お焚き上げ|他の仏具や遺品も供養したい時

位牌を処分する方法のひとつが、お焚き上げです。
お焚き上げとは、寺で読経を捧げることや神社で祈祷後に品物を焼却することなどを指しています。
お焚き上げは浄化・供養する儀式とされています。

位牌を処分する場合、お焚き上げの前に一般的に「魂抜き」が推奨されています。
魂抜きによって位牌から故人の霊魂を開放し、安らかに成仏させることが可能となります。
魂抜きは住職や僧侶が行うことが一般的です。

お焚き上げを依頼する場所

お焚き上げは寺院に限らず、仏具店、お焚き上げの代行業者、葬儀社、遺品整理業者などさまざまな場所で受け付けています。
位牌だけでなく、仏具と合わせて依頼することが流れとしてスムーズです。

近年では、代行業者や仏具店でのお焚き上げの需要が高まっています。
便利さや手軽さを重視する方が増えているためです。
このように依頼する場所は幅広く存在するため、内容や料金、口コミなどを事前に確認して、納得の行く1ヵ所を選ぶことが大切です。

お焚き上げの費用

お焚き上げにかかる費用の目安は、以下の通りです。

お焚き上げを受け付けている場所 費用目安
寺院 無料~3万円
仏具店 1万円~3万円
代行業者 3,300円~
葬儀社 3,300円~
遺品整理業者 5,000円~1万円

 

例えば寺院でお焚き上げを行う場合、宗教的な儀式が明確に行われるため、費用が高くなる傾向にあります。
個別でお焚き上げを行うのか、法要に含むのかによって費用は異なります。

また仏具店や代行業者の場合、位牌1つの処分なのか仏具一式を処分するのかによって費用が異なります。

永代供養|今後も供養を続けたい時

位牌を処分する方法に、永代供養があります。

永代供養とは、永代に亘ってお墓の使用権を得ることができる契約のことですが、寺院や霊園によって期間が決まっていることもあります。
供養の期間終了後は、お焚き上げによる処分が行われます。
同じ場所に遺骨を留めておけるわけではないため、本来の意味での「永代」とは異なります。

関内陵苑の「永代供養墓」とは従来型のお墓のことを指します。
つまり、使用期限がない本来の永代供養が可能です。

永代供養は自宅で仏壇・位牌の管理ができない、遠方に住んでいる、承継者がいないといった方に向いています。

永代供養を依頼する場所

永代供養は寺院に依頼することが一般的です。
仏教の儀式に基づいて供養されるため、信仰心のある親族にとって安心感が強いでしょう。

依頼する場所は他にも霊園や仏具店などの選択肢があります。

永代供養の費用

永代供養の費用は、以下の通りです。

永代供養を受け付けている場所 費用目安
寺院 3万円~50万円
霊園 3万円~50万円
仏具店 1万円~3万円

 

永代供養は長期間に渡り供養の継続・管理を行うため、お焚き上げよりも高額になる傾向にあります。
さらに個別スペースを確保するケースもあり、費用は大幅に異なります。

位牌を処分するタイミングとは?

位牌を処分するタイミングを図る際、故人への敬意や遺族の感情整理、遺族の生活状況に応じたタイミングを見計らうことが重要です。

ここでは、位牌を処分するタイミング4例を紹介していきます。
自分自身が迷っているタイミングが見つかれば、読んで参考にしてみてください。

弔い上げを行う時

位牌を処分するタイミングとして、弔い上げを行う時が選択肢にあげられます。

弔い上げとは、故人を供養するために行う最後の年忌法要を指しています。
位牌は基本的に故人1人を対象に供養します。
一般的に、位牌には故人の戒名や法名、没年月日が書かれていて、家庭内で管理されます。
ただ弔い上げ以降は先祖と同じ位牌に変化するため、個別の位牌は処分されることになります。

弔い上げを行うタイミングは宗派や各家によって異なりますが、三十回忌や五十五回忌などが一般的です。

跡継ぎがいない時

位牌を処分するタイミングには、後継ぎがいない時があります。
承継する親族が近隣に住んでいない場合、墓じまいと同時に位牌を処分することがあります。
跡継ぎがいない背景には、少子高齢化や核家族化により、親族内で位牌を継ぐ人が減少していることがあります。

他にも永代供養を選択することで、位牌を維持することも可能です。

新しく作り替える時

位牌を新しく作り替える時も、処分するタイミングにあげられます。
作り替えを行うと古い位牌は不要になるため、お焚き上げによって処分する必要があります。

新しく作り替えるタイミングは、例えば位牌が古くなった、夫婦連名にするといったケースです。
また供養方法の変更をきっかけに、位牌を新たに作り替えることもあります。

位牌を新しく作り替える際、供養を途切れさせないように注意が必要です。
新しい位牌が完成したタイミングで、古い位牌の処分を検討していても遅くはありません。

遺品整理・引っ越しを行う時

遺品整理や引っ越しを行う時も、位牌を処分するタイミングとされています。
「引っ越し先に仏壇を祀る場所がない」「遺品整理を機に仏壇を処分する」といった状況の場合、位牌は仏壇と一緒に処分することがあります。

遺品整理や引っ越しの際は、自然の流れというよりは、処分に対する判断が必要となるタイミングです。
親族間で相談して、納得の行く手段を取ることが大切です。

位牌を処分する時のルールや注意点

位牌は魂を祀る象徴であるため、処分する際は正しくルールを守ることが大切です。
ここでは位牌を処分する時のルールや注意点を紹介していきます。

処分する前に閉眼供養を行う

位牌を処分する前には「閉眼供養」を行いましょう。
閉眼供養とは、宿った魂を抜き出す儀式を指していて、魂が安らかに成仏する、親族の心の整理ができるなどの意味があります。
閉眼供養を行った後は、位牌は手を合わせる対象ではなくなります。

親族の理解を得ておく

位牌を処分する前に、親族の理解を得ておくことが重要です。
位牌の取り扱いは、故人や家族間の重要な問題とされています。
位牌は故人を祀るものであり、取り扱いには深い敬意が必要です。

こういった大切な位牌の処分について、1人だけで決めてしまうと、他の親族が納得できないケースが生じます。
処分した後では取り返しがつかず、親族間で不和が生じることもあるでしょう。

菩提寺の住職に相談する

位牌を処分する際は、菩提寺の住職に相談しましょう。
年忌供養でお世話になっている流れがあるため、スムーズにやり取りができます。
また仏教の教えに基づいて、正しい処分方法を案内してくれるので安心して任せられます。

菩提寺の住職に相談する場合、位牌に限らず仏壇や墓の管理についてもまとめて相談可能です。
宗派だけでなく、地域のしきたりに合った方法も提案してくれるので安心です。

宗派にあわせた処分方法を確かめる

位牌を処分する際は、宗派にあわせた方法を確かめることが重要です。
宗派によって位牌の意味が異なるため、処分する方法にも違いがあるためです。

例えば浄土真宗には、亡くなった人は仏としてすぐに成仏されるという信念があり、位牌に個人の魂が宿るという考えがありません。
したがって位牌自体ないことがあります。

近年では無宗教の家庭が増加していて、位牌は必ずしも作られる訳ではありません。

基本的に自分では処分しない

基本的に、位牌を自分では処分しないことを知っておく必要があります。
位牌には仏教的な儀式や敬意が込められているため、気軽に処分できるものではないためです。

位牌から魂を抜く閉眼供養を行った後でも、個人での処分は慎重に考えるべきです。
魂を抜いているとは言え、位牌は敬意を表すべきものです。
何も考えずにゴミに出したり自宅で燃やしたりすることは、ルールに反しています。

位牌を処分する場合、寺院や仏具店でのお焚き上げ、寺院や霊園での永代供養が適切です。
詳しい処分内容や料金などが知りたい方は、近隣の寺院や霊園に問い合わせてみましょう。

まとめ

位牌の処分方法は「お焚き上げ」と「永代供養」の大きく2つに分けられます。
処分方法について親族と相談した上で、全員が納得する方法を見極めましょう。
また本記事の位牌を処分するタイミングや注意点も合わせて確認して、正しい方法での位牌処分を検討してみてください。

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