法要は何回忌まで執り行うべき?法要の種類と流れを解説

2025-09-30

法要に関する疑問に「法要は何回忌までやるのか」があります。

昔は両親や年長の親族、ご近所の方に教えてもらうことが一般的でしたが、生活スタイルが変化した現在では、法要に関する知識を教えてもらう機会が少なく、困っている方も珍しくないかもしれません。

この記事では、法要に関する疑問が解消できるよう、法要の種類、法要の流れ、年忌法要でよくある質問などを解説いたします。

年忌法要の早見表もありますので、参考にしていただければ幸いです。

お墓・ご納骨・ご法要など ご相談ください

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
045-228-7772
受付時間
10:00~18:00
定休日
年中無休

法要とは

法要とは、故人の冥福を祈り弔う儀式です。

仏教の教えでは、人は亡くなると極楽浄土に行くとされていますが、亡くなってすぐに極楽浄土へ行けるのではなく、あの世とこの世のはざまにある冥土を旅すると考えられています。

法要では僧侶が読経を行い、参列者は焼香と合掌を行います。

これらの行為が故人を極楽浄土に導く供養になるとされ「追善供養」と呼ばれます。故人のためだけでなく、善い行いを通じて生きている人にも功徳が返るとされています。

法要と法事の違い

法要と法事は似たような言葉に思われがちですが、それぞれ意味が異なります。

法要は、故人の冥福を祈る儀式で、僧侶の読経と法話の2つが行われることを指します。

これに対して、法事とは、法要にくわえて、参列者にお斎(会食)の席を用意する一連の行事全体を意味します。

つまり、法要は故人の冥福を祈る儀式であり、法事とは「法要」と「お斎」をセットにした行事です。

なお、法要や法事は無宗教でも行うことができ、僧侶に読経をお願いする方も少なくありません。

法要の種類

法要は大きく分けて、忌日法要と年忌法要の2つがあります。

法要の種類について解説します。

忌日法要

忌日法要とは、故人が亡くなった後、一定の日数ごとに執り行う法要のことです。

一般的には命日を1日目として、7日目にあたる法要を「初七日(しょなのか)」と呼びます。

ただし、地域によっては「亡くなった前日」から数える場合もあります。

法要の日程については、親族や菩提寺に確認して進めると安心です。

主な忌日法要は以下の通りです。

忌日法要  
初七日(しょなのか) 亡くなった日から7日目
二七日(ふたなのか) 亡くなった日から14日目
三七日(みなのか) 亡くなった日から21日目
四七日(よなのか) 亡くなった日から28日目
五七日(いつなのか) 亡くなった日から35日目
六七日(むなのか) 亡くなった日から42日目
七七日(なななのか)
四十九日(しじゅうくにち)
亡くなった日から49日目
百箇日(ひゃっかにち)
卒哭忌(そっこくき)
亡くなった日から100日目

 

亡くなった日から100日目の百箇日は卒哭忌とも呼ばれており、「故人を亡くしたことへの心の整理をつけるための日」ともされています。

年忌法要

年忌法要とは故人が亡くなった日を節目として、決まった年に執り行う供養の儀式です。

亡くなった翌年は「一周忌」と言いますが、以降は「回忌」と言います。

「回忌」は、故人が亡くなった年を1回目として数えます。

対して、「周忌」は、亡くなった年を0として、命日を迎えるたびに年数が満了するごとに数えます。

この違いから、亡くなった翌年に行う最初の年忌法要は、回忌の数え方では「二回忌」ですが、慣例に従い「一周忌」と言います。

そして一周忌の後は、仏教の慣習にならい、三回忌、七回忌といったように、奇数の年に法要を執り行うことが一般的です。

年忌法要  
一周忌 亡くなった翌年
三回忌 亡くなった2年後
七回忌 亡くなった6年後
十三回忌 亡くなった12年後
十七回忌 亡くなった16年後
二十三回忌 亡くなった22年後
二十七回忌 亡くなった26年後
三十三回忌 亡くなった32年後
五十回忌 亡くなった49年後

 

その他

お盆とお彼岸も故人やご先祖様に感謝を込めて供養を行う時期です。

親族が集まり、お墓を掃除して、お花やお供え物を供えて、お墓参りをします。

お盆は8月が一般的ですが、地域によって異なるため、親族や菩提寺の住職に確認しましょう。

お彼岸は春と秋の2回あり、春分の日と秋分の日を中日として7日間がお彼岸の期間とされています。

地域や家庭によっては、自宅に菩提寺の住職を招いて読経をお願いすることもあります。

お墓・ご納骨・ご法要など ご相談ください

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
045-228-7772
受付時間
10:00~18:00
定休日
年中無休

法要の流れ

実際に法要を執り行う際に慌てないよう、法要の流れについて解説します。

お寺へ依頼する

法要を執り行う際には、まずはお寺へ依頼しましょう。

法要を予定している1~2ヵ月前までに日程や場所を相談しておきましょう。

特にお盆やお彼岸など混み合う時期は早めの連絡が大切です。

菩提寺がある場合は菩提寺にお願いし、菩提寺がない場合は友人や知人、葬儀の際にお世話になったお寺、または僧侶の紹介サービスを活用する方法もあります。

このほかに会食の有無、僧侶の交通手段、御布施の渡し方についても確認しておくと安心です。

式場を予約する

法要を執り行う式場、食事の会場の予約も必要です。

ただし、法事会場で食事ができるようであれば、食事会場を確保する必要はありません。

参列者に高齢者が多い場合、会場は椅子席の方が体への負担が少ないため、喜ばれます。

お寺や霊園に併設されている法事を執り行う会館は、お盆やお彼岸の時期は予約が混み合います。

後回しにして会場が確保できないと、僧侶への御車代が増え、ほかの参列者にも迷惑をかけてしまうため、早めに予約をしておきましょう。

案内状を送付する

法要の日程と会場が決まったら、参列者に案内状を送ります。

1ヵ月前までに送付し、返信期限は10日前くらいに設定しておくと、会食の予約人数の調整などもスムーズに進みます。

往復はがきに仏事用切手を使うことが一般的ですが、少人数の法要であれば電話やメールで済ませる場合もあります。

案内状の作成から送付まで代行してもらえるサービスもあるため、仕事が忙しい、準備に不安がある場合は利用を検討してみましょう。

供物と返礼品を手配する

参列者への供物と返礼品の手配も早めに済ませておきましょう。

参列者の出欠を確認した時点で手配して、法要の前日までに準備しておくと安心です。

ただし、お寺や地域によって手配方法や内容が異なるため、事前にお寺や霊園などに確認しておきましょう。

これらのことをお寺に質問しても失礼にはなりません。

当日に慌てないよう、しっかりと準備しておきましょう。

2025年・2026年に行う年回忌早見表

2025年・2026年に執り行う年回忌早見表を作成しました。

故人が亡くなられた年から、該当する年回忌法要を一覧で確認できます。

年忌法要 2025年 2026年
一周忌 2024年没 2025年没
三回忌 2023年没 2024年没
七回忌 2019年没 2020年没
十三回忌 2013年没 2014年没
十七回忌 2009年没 2010年没
二十三回忌 2003年没 2004年没
二十七回忌 1999年没 2000年没
三十三回忌 1993年没 1994年没
五十回忌 1976年没 1977年没

 

年忌法要でよくある質問

こちらでは、年忌法要でよくある質問について紹介します。

年忌法要はいつまで執り行うべき?

年忌法要は、一般的に三十三回忌をもって「弔い上げ」とし、個別の供養を終えることが一般的です。

以降はご先祖様の1人として、ともに供養します。

ただし、地域や宗派によっては十七回忌や五十回忌まで行う場合もあります。

また、弔い上げの概念がない宗派もあるため、いつまで行うべきか不明な場合は、年長の親族や菩提寺の住職に確認しましょう。

最終的には、家族で話し合って決めることが大切です。

年忌法要は命日の前までに執り行わないといけない?

年忌法要は本来、故人の祥月命日(しょうつきめいにち)に合わせて行いますが、仕事などの都合で祥月命日に行うことが難しい場合は前倒しで行っても問題ありません。

ただし、命日を過ぎてから行うのはなるべく避けるようにしましょう。

参列予定の親族の都合なども考慮して、法要の予定を立てましょう。

何回忌まで親族を呼ぶべき?

一般的に、法要への参加を依頼する親族の範囲は、回忌を重ねるごとに縮小していきます。

初七日、四十九日、一周忌、三回忌までは家族だけでなく、親族縁者を広く招いて執り行いますが、七回忌以降は家族のみで執り行うことが多いです。

法要の規模が次第に縮小していくのは一般的なことですが、規模の縮小とともに親族の誰に参列をお願いすべきなのか、わからない場合は年長の親族に相談してみましょう。

お布施の目安は?

僧侶へお渡しするお布施は、回忌や地域によって金額が異なります。

一般的な目安として、3万円〜5万円と言われています。

お布施の金額は回忌を重ねても変わりません。

菩提寺の住職が法要を執り行ってくれる場合、これまでの関係性などによってお布施の額が異なる場合があります。

また、法要の式場がお寺以外である場合には「御車代」を、会食を辞退された場合には「御膳料」を包むことが一般的です。

お布施の金額は宗派や地域によっても異なるため、事前に菩提寺の住職や法要をお願いする僧侶に確認することをおすすめします。

まとめ

故人を供養するために法要は重要な儀式ですが、何回忌までやるべきなのかは地域や宗派ごとの違いもあるため、わかりづらいものです。

本記事をご確認いただき、弔い上げとなる年回忌、忌日法要と年忌法要の数え方について参考になれば幸いです。

関内陵苑では、苑内で葬儀、法要、会食を執り行うことが出来ます。

ご不明な点があれば、遠慮なくお問い合わせください。

お墓・ご納骨・ご法要など ご相談ください

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
045-228-7772
受付時間
10:00~18:00
定休日
年中無休

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

045-228-7772

<お問合せ受付時間>
 10:00~18:00

宗教法人 法國寺
関 内 陵 苑

建物の写真
住所

〒231-0028
神奈川県横浜市中区翁町2-7-7

アクセス

JR関内駅から徒歩5分

参拝時間

10:00~19:00