【宗派別】墓石に刻む文字の種類|タブー・注意点やイラストの例も解説

2025-09-30

初めて墓石の購入を検討している方は分からないことが多く、戸惑うことも少なくありません。

特に墓石に刻む彫刻文字にはさまざまな種類があり、ご家族の想いや宗派に合う言葉を選ぶことが大切です。

墓石の文字彫刻は基本的なルールはあるものの、自由に決めることが可能です。故人の想いや家族の意見が入る文字を選ぶために、ポイントを押さえておきましょう。

本記事では、墓石に刻む文字彫刻の種類や位置、タブーについて解説します。

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墓石に刻む文字彫刻とは

初めて墓石の購入を検討している方は分からないことが多く、戸惑うことも少なくありません。

特に墓石に刻む彫刻文字にはさまざまな種類があり、ご家族の想いや宗派に合う言葉を選ぶことが大切です。

墓石の文字彫刻は基本的なルールはあるものの、自由に決めることが可能です。

故人の想いや家族の意見が入る文字を選ぶために、ポイントを押さえておきましょう。

本記事では、墓石に刻む文字彫墓石には文字を刻むことが一般的です。

墓石に彫る文字や位置に明確な決まりはなく、自由に文字を入れることができます。

墓石に刻む文字彫刻には、さまざまな種類があります。

故人の名前や家紋、建立年月日、建立者の名前などの基本情報以外にも、宗派別に重視されている言葉が刻まれることがあります。

日本ではこれまで墓石の文字彫刻に型があり、基本に忠実に建てることが一般的でした。

しかし近年では家族の多様なニーズによって、墓石に刻む文字や墓石の形などでオリジナリティが重視される傾向にあります。

例えば洋型墓石やデザイン墓石には、四字熟語や英単語を彫刻することもあります。

いろいろな選択肢の中から、故人やご家族が納得する墓石を選ぶことができます。

墓石に刻む文字彫刻の種類【宗派別】

墓石に刻む文字彫刻は、宗派別に入れる文字やルールがあります。

ここでは、墓石に刻む文字彫刻の種類について宗派別に紹介します。

天台宗

天台宗の墓は、他の宗派と比べると特定のルールはありません。

特定のご本尊に絞っておらず、釈迦如来、阿弥陀如来、観音菩薩、大日如来など、場面や寺院によって拝む対象が変わることがあるためです。

したがって天台宗の墓には「○○家之墓」と彫刻されることが多いです。

また「南無阿弥陀仏」と入れることもあります。

真言宗

真言宗はご本尊である大日如来を信仰する宗派です。

大日如来を表す梵字「ア」の後に「○○家先祖代々」と彫刻されることがあります。

また宗祖の空海に帰依する「南無大師遍照金剛」という言葉を入れることも多いです。

南無大師遍照金剛とは、真言宗で唱えられる一番短いお経です。

浄土宗

浄土宗は阿弥陀如来の極楽浄土への往生を願う宗派で、一般的に、墓石には「南無阿弥陀仏」と彫刻します。

また「倶会一処」と彫られることもあります。

他にも「○○家之墓」と彫刻する場合、頭に阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」を入れます。

キリークは阿弥陀如来の名前を象徴するマークとして根付いています。

浄土真宗

浄土真宗は墓石の正面に「南無阿弥陀仏」または「倶会一処」の仏教の言葉を刻むことが一般的です。

どちらも宗教的な信仰の言葉であり、深い意味があるためです。

浄土真宗では戒名の代わりに法名を授かります。

したがって「釋○○」と名付けられ、墓石に彫ることもあります。

また、「○○家之墓」と家名のみを彫る場合もあります。

臨済宗・曹洞宗

臨済宗や曹洞宗は、禅宗寺院でご本尊は釈迦如来です。

お釈迦様が瞑想をしている際に悟りを開いたことから、坐禅を重視しています。

墓石には「○○家之墓」と入れるだけでなく、お釈迦様に帰依するという意味がある「南無釈迦牟尼仏」と彫刻することがあります。

ただし戒名や禅語を重視する場合も多く、彫刻は必須ではありません。

また「○○家之墓」の頭に、円相を表す「○」を入れる場合も多いです。

日蓮宗

日蓮宗は、信仰対象の法華経に帰依するという意味の「南無妙法蓮華経」を、墓石に入れることがあります。

また家名を彫刻する場合、頭に「妙法」と入れることがあります。

日蓮宗では、ひげ文字と呼ばれる特徴的な書体を使うことが一般的です。

ひげ文字とは、文字の端を筆で長く伸ばした書体を指しています。

墓石に刻む彫刻文字の位置

墓石に刻む彫刻文字は、種類によって彫る場所が定められています。

彫刻箇所 彫刻文字
軸石表面 家名(○○家之墓)、宗派別の言葉(南無阿弥陀仏、倶会一処)、四字熟語や英単語
軸石側面 先祖の戒名、俗名
軸石裏面 建立者(連名可)、建立年月
霊標 戒名、俗名、没年月日、享年

 

そもそも軸石とは、墓の中心に据えられている最も高い部分を指していて、墓の顔としての役割を担っています。

軸石側面に彫刻する場合、僧侶によるお性根抜きが必要とされています。

また軸石裏面に彫刻する建立者名は、ご健在の方の名前は朱色にするしきたりがあります。

これには厄除けや長寿祈願の意味も込められています。

霊標とは墓石のそばに建てられる石碑で、亡くなった家族全員分の戒名や没年月日などを彫刻していきます。

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墓石に文字を刻む時のタブー・注意点

墓石に刻む文字は、一度彫ると簡単には変えられません。

そのため最低限タブーや注意点は把握しておくことが重要です。

ここからは墓石に文字を刻む時のタブーや注意点を紹介していきます。

誤字に注意する

墓石に彫る彫刻文字は、誤字に注意することが基本です。

間違えて文字を彫ってしまうと、取り返しがつかなくなってしまいます。

誤字が起こりやすい箇所は、戒名・法名の漢字間違いや、旧字体・新字体の混同、没年月日の誤りなどが一例です。

墓石に文字入れを依頼する時は、ご親族全員で確認することが大切です。

刻む文字は正字を使用する

墓石に刻む文字は「正字」を使うのが基本です。

正字とは略字や俗字ではない本来の文字を指していて、正規文字とも呼ばれます。

正字の使用が一般的なのは、伝統や格式を重んじるためです。

例えば「国」の正字は「國」、「灯」の正字は「燈」が正字に当たります。

日頃から使用している字体が正字ではないことがあるため、文字彫刻の際にはきちんと石材店に確認しましょう。

霊園や寺院のルールを守る

墓石に文字を彫刻する際は、霊園や寺院のルールを守ることが大切です。

霊園や寺院、墓地によってルールがあるのは、墓地の景観や統一感を保つ、宗教的な礼儀を尊重するなどさまざまな理由があります。

特に和型墓石を推奨する墓地は、昔ながらのしきたりを重んじていてルールが厳格に決められていることがあります。

事前に管理者に確認した上で、文字彫刻を依頼することが大切です。

墓石に刻むイラストの例

近年では、墓石にイラストを刻むことが増えています。

イラストは宗教的な図柄に限らず、花や風景などさまざまなモチーフが選ばれています。

ここでは、墓石に刻むイラストの彫り方や例を紹介します。

線彫り・サンドブラスト

線彫りやサンドブラストは、墓石にイラストを描く手段として日本では一般的です。

線彫りは墓石に線状の絵を描く彫刻の方法です。

昔ながらの手法として根付いていて、シンプルかつ繊細な図柄が完成します。鳥や花などのデザインに適しています。

またサンドブラストは切り絵のようにカットしたゴム板の上から、鋼の砂を吹き付けて表面を削る手法です。

線彫りよりも複雑なイラストや、立体感のあるイラストなどを希望する場合に向いています。

風景や人物など多彩なデザインに適した手段です。

篆刻(てんこく)彫り

篆刻彫りとは、中国の職人が編み出した手加工彫刻手法です。

漢字の古典的な書体を表す「篆書体」の文字や、イラストを彫刻する際に用いられています。

黒御影石など濃い色の墓石と相性がよく、石と彫刻部分との色の濃淡を楽しむことができます。

イラストは風景や動物などが彫刻されることがあります。また戒名や家紋などを彫る際にも用いられます。

立体彫刻

立体彫刻は、彫刻面の深さにより立体感を出す手法です。

墓石の表面に彫る手法と比べると、よりリアルなイラストが完成します。

個性的で存在感のあるデザインを取り入れたい方におすすめです。

立体彫刻には丸彫りや浮彫り、機械立体彫刻などさまざまな方法があります。

凸立体彫

凸立体彫は立体彫刻のひとつで、彫刻部分が石の表面から盛り上がるように仕上げる手法です。

イラストや文字が立体的に浮き出るため、視覚的な存在感が強いです。

さらに耐久性も強く、屋外に設置する墓石の彫刻にも適しています。

日本では伝統的な和型墓石からモダンなデザイン墓まで、幅広く用いられています。

まとめ

墓石に刻む文字は、明確なルールはなく自由に決めることができます。

故人の名前や家紋などの基本情報だけでなく、宗派別に重視される言葉やイラストを彫刻することが可能です。

さらにイラストの彫刻方法にもさまざまな種類があります。

ご親族で話し合い、納得のいく墓石を見つけてください。

関内陵宛は、宗教法人法國寺が運営している機械式納骨堂です。

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