お墓の移動費用!流れやお布施の金額、納骨堂へ移すときの費用も解説

2025-09-30

近年、ライフスタイルの変化や転居、少子化などの影響から「お墓を移したい」と考える方が増えています。

ただし「お墓を移す」と一口に言っても、手続きや費用、宗教的な儀式などが関わるため、十分な理解と準備が欠かせません。

本記事では、お墓の移動に関する基本知識や流れ、かかる費用の目安を整理し、安心して進めるためのポイントを解説します。

お墓・ご納骨・ご法要などお気軽にご相談ください

お電話でのお問合せ

045-228-7772

10:00~18:00 | 年中無休

お問合せフォームへ →

お墓の移動とは

お墓を移す場合には、宗教的な儀式や行政手続きが必要となるため、単純な引っ越しとは異なります。

正しい流れや費用を理解しておくことが、円滑に進めるための第一歩です。

ここでは、お墓の移動がどのように呼ばれるのかを確認しながら、基本的な考え方を解説します。

お墓を移すことを何という?

お墓を移すことは「改葬(かいそう)」と呼ばれます。これは、埋葬されている遺骨を別の墓地や納骨堂に移す行為を指す正式な用語です。

日常的には「お墓の引っ越し」「墓じまい」と表現されることもありますが、役所に申請する際の書類上の名称は「改葬」です。

手続きには、まず「改葬許可申請書」を準備し、お墓の管理者より「埋葬証明書」を取得してから市区町村に提出する必要があります。

呼び名はさまざまでも、遺骨の取り扱いに関わる大切な行為である点は共通しています。

お墓移動の主な手順

お墓を移動する「改葬」には、準備から完了までに複数の段階があります。

ここでは、実際に進める際の主な流れを解説します。

墓地・墓石管理者に連絡する

最初のステップは、現在利用している墓地や霊園の管理者に移転の意思を伝えることです。

管理規約や必要な書類、返還に関する条件を確認することで、後のトラブルを防げます。

また、この時点で閉眼供養の日程や墓石撤去の相談も並行して進めるとスムーズです。

現状の墓地を確認する

改葬の対象となるお墓の状態を調べることも重要です。

墓石の大きさや敷地面積、納められている遺骨の数や保存状態によって、解体・移転に必要な工事や費用が大きく変わります。

現地での確認を行い、必要であれば石材店にも同席を依頼すると安心材料が増えるでしょう。

移転先を決める

移転先は、新しい土地に建てる一般墓のほか、納骨堂や永代供養墓などさまざまな選択肢があります。

立地条件や費用、将来の承継の可能性などを考慮して決める必要があります。

都市部では屋内型の納骨堂を選ぶ方も増えており、家族のライフスタイルに合わせた検討が求められます。

新しいお墓(墓石)を選ぶ

移転先が外墓地の場合は、新たに墓石や外柵を設置する必要があります。

素材やデザイン、耐久性を考慮しながら、予算や宗派の慣習に合うものを選びましょう。

納骨堂などの場合は、契約内容や利用年数に応じた区画を選びます。

行政手続きをする

改葬を行うには「改葬許可証」が必須です。

まず「改葬許可申請書」を準備し、現墓地の管理者に「埋蔵証明書」を発行してもらい、新しい墓地の受け入れ証明と合わせて役所に提出します。

役所から改葬許可証を受け取った後でなければ遺骨の移動はできません。

書類の不備で手続きが滞ることもあるため、事前に必要書類を整理しておきましょう。

遺骨の取り出し・法要を行う

行政手続きが完了したら、現地で遺骨を取り出します。

その際には「閉眼供養(魂抜き)」と呼ばれる儀式を行い、墓石に宿るとされる故人の魂を鎮めます。

宗派や地域の慣習によって形式は異なりますが、多くは僧侶を招いて読経を行います。

お墓の解体・墓所の返還を行う

遺骨の取り出しと閉眼供養が終わったら、墓石の解体工事に進みます。

撤去後は更地に整地し、寺院や霊園に墓所を正式に返還します。

管理者に返還届を提出し、これまでの使用権を終了させることが必要です。

移転先のお墓に納骨・法要を行う

新しい墓地や納骨堂に遺骨を移したら「開眼供養」を行います。

これは、新しい墓石や納骨堂に仏様の魂を迎え入れる大切な儀式です。

僧侶による読経のもと遺骨を納め、家族とともに故人を偲びます。

この儀式をもって改葬の一連の流れが完了します。

お墓・ご納骨・ご法要などお気軽にご相談ください

お電話でのお問合せ

045-228-7772

10:00~18:00 | 年中無休

お問合せフォームへ →

お墓移動にかかる費用

お墓を移動する際には、改葬元・改葬先それぞれで費用が発生します。

宗教的な儀式や事務手数料など、かかる費用は多岐にわたります。

総額はお墓の規模、納骨数、地域や宗派によるお布施額の違いなどによって変動します。

ここでは、主な費用項目を整理して解説します。

費用総額の目安

お墓の移動にかかる総費用は、墓じまいから各種申請、墓石の撤去や新しい墓石の建立まで含めると、100万円〜300万円が一般的な相場です。

ただし、納骨されている遺骨の数や墓石の大きさ、宗教儀式のお布施などで差が出ます。

特に寺院墓地から改葬する場合は、離檀料や謝礼の額によって負担が増える傾向があります。

改葬元でかかる費用

次に改葬元でかかる費用を解説していきます。

墓石の解体・撤去・運搬費

現在のお墓を撤去するためには墓石の解体工事が必要です。

解体のみで1㎡あたり5万円〜10万円、撤去・運搬まで含めると1㎡あたり8万円〜15万円程度が目安です。

墓石全体の規模によって総額は20万円〜50万円前後になることが多いです。

遺骨の取り出し・法要費用

一般的に、遺骨を取り出す際には閉眼供養(魂抜き)を行います。

お布施は3万円〜10万円程度が目安で、遺骨1体の取り出し費用は約3万円が相場です。

寺院を離れる場合は通常の法要の2〜3倍程度のお布施を包むことが慣例とされています。

離檀料

檀家を離れる際には「離檀料」が必要になる場合があります。

明確な規定はありませんが、一般的には数万円〜数十万円で、1万円〜10万円ほどを目安とするケースもあります。

寺院との関係性に配慮しながら準備することが大切です。

改葬先でかかる費用

ここからは、改葬先でかかる費用を紹介していきます。

永代使用料

新たに墓地を取得する場合、永代使用料が必要です。

立地や墓地の種類によって幅があり、都市部では高額になる傾向があります。

新しい墓石代

墓石本体、外柵、納骨室、施工費を含めて100万円〜200万円程度が目安です。

石の種類やデザインによって金額は大きく変わります。

お墓の基礎工事・据付工事費用

新しい墓石を設置する際には基礎工事や据付工事が必要で、10万円〜30万円程度が相場です。

事務手数料・申請書類発行手数料

改葬先の墓地管理者への事務手数料は数千円が一般的です。

埋蔵証明書や改葬許可申請書の発行には数百円〜1,000円程度がかかります。

お布施代(開眼供養など)と埋葬費用

新しいお墓に納骨する際は開眼供養を行います。

お布施は5,000円〜1万円ほどが目安で、納骨費用は遺骨1体につき3万円前後です。

入檀料

改葬先が寺院墓地の場合、檀家として入檀するための費用がかかる場合があります。

相場は10万円〜30万円程度です。

その他費用

遺骨の郵送、各種手続きを代行してもらう際などの費用も解説します。

改葬代行サービス費用

行政書士や代行業者に改葬手続きを依頼する場合、30万円前後が相場です。

時間や手間を省ける一方で、費用は追加されます。

お墓の移動費用でよくある質問

お墓の移動に関しては、費用以外にも多くの不安や疑問がでてくるものです。

ここでは特に相談の多い内容を整理しました。

お墓の移動はよくない?不幸になる?

「お墓を動かすと縁起が悪い」という俗説がありますが、実際には適切な儀式を経て行えば問題はありません。

閉眼供養や開眼供養を通じて故人への敬意を示すことで、むしろ心を新たに先祖を供養できる機会となります。

引っ越しセンターや引っ越し業者にお願いできる?

一般的な運送業者に墓石や遺骨の移動を依頼するのは避けたいところです。

そのため、墓石は専門の石材店などに依頼しましょう。

改葬には役所の許可証も必要なため、専門業者や寺院に相談することが大切です。

お墓から納骨堂へ移すときの費用は?

屋外のお墓から納骨堂へ移す場合、墓じまい費用に加え納骨堂の契約料がかかります。

納骨堂の使用料は立地や施設によって差があり、数十万円〜数百万円が相場です。

最終的な総額は墓石の撤去費用や法要の有無によっても変わるため、見積もりを複数比較していきましょう。

まとめ

お墓を移動する際には、手順や費用を正しく理解することが大切です。

墓じまいや納骨堂の契約料など、多くの工程と支出が伴うため、早めの準備が安心につながります。

関内陵苑の納骨堂は屋内型で天候に左右されず快適にお参りできます。

契約に期限がなく、代々続く供養を守れる点も特長です。

遺骨の移転先を検討している場合は、お気軽にご相談ください。

お墓・ご納骨・ご法要など ご相談ください

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
045-228-7772
受付時間
10:00~18:00
定休日
年中無休

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

045-228-7772

<お問合せ受付時間>
 10:00~18:00

宗教法人 法國寺
関 内 陵 苑

建物の写真
住所

〒231-0028
神奈川県横浜市中区翁町2-7-7

アクセス

JR関内駅から徒歩5分

参拝時間

10:00~19:00