納骨堂のお供え物は?お参りに持っていくもの、マナーについて解説

2025-10-09

近年、生活圏にお墓がない方や、価値観の変化により納骨堂で家族やご先祖様を供養する方が増えています。

納骨堂は屋内施設であるため、お供え物や遺影の飾り方などのマナーは従来のお墓参りとは異なります。

持参するお供え物や扱いを誤ると、納骨堂やお参りする方に迷惑がかかることもあるため、正しいマナーを理解しておくことが大切です。

この記事では、納骨堂でのお供え物の注意点、遺影の飾り方、持ち物やお参りする際のマナーについて詳しく解説します。

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納骨堂とは

納骨堂とは、故人の遺骨を納める屋内施設のことです。

運営はお寺や宗教法人が一般的ですが、近年は自治体や民間企業も参入しています。

遺骨は個人・家族単位で納められ、ロッカー型・仏壇型・自動搬送型など複数のタイプがあります。

自動搬送型はICカードなどで認証し、祭壇前に遺骨が自動で搬送される仕組みです。ほかにも位牌型や墓石型などがあります。

屋内施設なので天候に左右されず、交通の便が良い立地にあることが多いため、従来のお墓に比べてお参りしやすいことが特徴です。

また、バリアフリーに対応した施設も多く、幅広い層に利用しやすい環境が整っています。

納骨堂とお墓(外墓地)の違い

納骨堂とお墓の違いは以下の通りです。

項目 納骨堂 お墓(外墓地)
立地 屋内 屋外
遺骨の安置方法 骨壺で収蔵 骨壺で収蔵、土蔵の場合あり
管理方法 主に施設が管理 墓石の清掃などは家族で管理
墓参り環境 天候に影響されない 雨天時は難しい
スペース効率 複数、収蔵可能 1区画に1基の墓石
宗教・宗派 宗教・宗派は問わない お寺の檀家になる可能性がある

 

納骨堂や寺院によって、異なる場合があります。

詳細は納骨堂・寺院にご確認ください。

納骨堂の利用期間

納骨堂は「永代供養」と記されていることが多々ありますが、「永代」=「永遠」ではない場合があることに注意が必要です。

納骨堂によっては利用期間が設けられており、その期間を過ぎると、ほかの方の遺骨と合葬されます。

利用期間の延長が可能な場合もありますが、こちらについては事前の確認をおすすめします。

関内陵苑の永代供養は使用期間が設けられていません。

そのため、一定期間後に合葬することはありません。

納骨堂のお供え物と注意点

納骨堂のお供え物は、「五供(ごくう)」が適切とされています。

五供とは仏教のお供え物の基本で、「飲食(おんじき)」「香」「花」「灯明」「水」の5つを指します。

「飲食(おんじき)」とは、食べ物や飲み物、「香」はお線香、「花」は花、「灯明」はろうそく、「水」は水です。

お参りをする際は、故人への供養と感謝の気持ちを込めて、これらを用意しましょう。

お墓参りでは、お供え物はそのまま残して帰ることが一般的ですが、納骨堂は衛生面やほかにお参りをされる方への配慮から持ち帰ることが一般的なマナーとされています。

お供え物の詳細な注意点について解説します。

食べ物

食べ物のお供え物は、故人が好きだったお菓子や果物がよく選ばれます。

ただし、お菓子や果物でも、大きな入れ物に入ったお菓子やカットされていないスイカなどはスペースの問題があるので、小分けするかカットして持参しましょう。

食べ物のお供え物は細かい決まりはないので、お菓子や果物以外でも問題ありませんが、汁物やソースがあるものは、納骨堂内を汚す恐れがあるので避けた方がいいでしょう。

また、肉や魚は殺生を連想させるため、お供え物としては不向きとされています。

このほかに傷みやすいものや、強い臭いがある食べ物もお供え物として好ましくありません。

仏教では、あさつき、にら、にんにく、ねぎ、らっきょうの5つの野菜は「五辛(ごしん)」と呼ばれ、その臭いや辛味から口にすることは避けられていました。

この名残から、臭いが強いものはお供え物としても不適切とされています。

飲み物

飲み物も故人が好きだった飲み物をお供えすることが基本です。

ジュースやお茶、コーヒーなどもお供えできますが、こぼれないように蓋があるペットボトルか缶飲料がおすすめです。

蓋を開けずにお供えしましょう。

また、納骨堂によっては、お酒の持ち込みが禁止な場合もあります。

故人がお酒好きな方であったとしても、持ち込みが禁止されているのであれば、それに従う必要があります。

お酒のお供えが可能かは事前に確認しておきましょう。

お花(造花、プリザーブドフラワー)

お花もお供え物に欠かせないものの1つです。

お花の種類に決まりはありません。故人が好きだったお花をお供えしましょう。

ただし、納骨堂は公共性が高い施設です。

香りが強いものや花粉が落ちやすいお花は、ほかの方の迷惑になるので避けましょう。

お供えするお花を手作りする場合、同じ花束を対で2つ用意します。

お供えするお花は菊が一般的で、季節のお花をお供えするのも良いでしょう。

また、生花は時間が経てば枯れていき、お花を入れる花立(はなたて)の水も濁るため衛生面から、生花を禁止している納骨堂もあるので、こちらも事前に確認しておきましょう。

生花が禁止されている場合は造花やドライフラワーを用意しましょう。

当苑では、お供え物のお花は基本的に生花(アレンジメント)です。

お線香・ろうそく

お線香とろうそくも「五供」の「香」と「灯明」として、お供え物として欠かせません。

お線香の煙は、その場の空気を清め、ろうそくは場を明るく照らします。

しかし、屋内施設の納骨堂では、火事を考慮して火気厳禁としている場合が珍しくありません。

そのため、お線香とろうそくが使用できるかも事前に確認しましょう。

個別の納骨スペースでの使用が禁止されていても、共有スペースなら使える場合があります。

火気厳禁だった場合、LED式のろうそくや電子式のお線香があるので、使用可能かを確認したうえで使用しましょう。

また、火を使用するという点で同じものにたばこがあります。

火気厳禁であれば、故人がたばこ好きな方であっても、火をつけてお供えすることはやめましょう。

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納骨堂のお供え物のその後

基本的にお供え物は持ち帰ります。

そのままにして食べ物やお花が腐ると、衛生的な環境を保てなくなるためです。

お供えした食べ物は持ち帰って食べましょう。

自分の好物を家族が食べている姿を見ることで故人も喜びます。

お参りを終えたら、納骨堂が汚れていないか確認しましょう。

ほかの方の迷惑にならないようにすることも理由ですが、供養の場を汚したまま帰るのは故人やご先祖様に対して失礼にあたります。

納骨堂を汚さないよう配慮することも大切な供養です。

納骨堂での遺影などの飾り方

納骨堂のタイプによって遺影や位牌の飾り方が変わります。

仏壇型では本尊の脇に位牌を祀り、遺影はスペースに合うサイズを選ぶことで整然と並んでいるように見えます。

ロッカー型や棚式では飾れるスペースが限られるので、写真立てのサイズや置き方が重要です。

無理に置こうとせず、周囲との調和を意識しましょう。

自動搬送型では、共用のスペースにお参りの間だけ飾れるスペースがあります。

タイプごとに飾り方は変わりますが、飾り方よりも、供養する気持ちを大切にしましょう。

納骨堂にお参りに行く際に持っていくものやマナー

納骨堂にお参りに行く際に持っていくもの、マナーについて解説します。

数珠やお供え物

数珠はお参りに行く際の基本的な持ち物と言えます。

数珠は宗派ごとに形などが異なる場合があります。

事前に自分の家の宗派を確認して、合うものを選びましょう。

お供え物は前述した内容に沿う物にしましょう。

故人の好物でも臭いが強いものやアルコールなどは避けましょう。

お線香やろうそくも、納骨堂のルールを確認しておくことが大切です。

火気厳禁の納骨堂なら、LED式のろうそくを用意しておくなど事前の準備を心がけましょう。

お参りする際の服装

お参りする際の服装はフォーマルな服装が良いと思われるかもしれませんが、納骨堂はどの施設も気軽に立ち寄ってお墓参りができる場所としています。

そのため、葬儀のようなフォーマルな服装でなくても問題ありません。

ほかのお参りの方に配慮した清潔感のある服装であれば、普段着でも問題ありません。

大切なのは、故人やご先祖様を偲ぶ気持ちです。

お参りする時間帯

お参りする時間は納骨堂の営業時間内に余裕を持って行きましょう。

終了間際に行くとバタバタしてしまい、お参りも形式的なものになってしまいます。

平日は空いていることが多いので、落ち着いてお参りできます。

お盆やお彼岸は込み合う可能性が高いため、時間に余裕をもって出掛けましょう。

また、納骨堂によっては特定の曜日の開放時間は午前中だけなど、解放時間の制限が設けられている場合もあります。

納骨堂自体がお休みの場合もあるため、納骨堂のサイトや電話などで確認しておきましょう。

まとめ

お参りをする際、故人の好きなものをお供えすることは良いことですが、納骨堂は多くの方が利用する施設です。

利用される方々が気持ちよくお参りできるよう、本記事で紹介したお供え物のマナーに注意して、故人やご先祖様の冥福を祈りましょう。

関内陵苑の納骨堂は気持ちよくお参りできる環境が整っています。

利用期限がないため、代々、供養の場としてご利用いただけます。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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