墓石・石材の種類を徹底比較!選び方で確認すべき項目や価格相場も解説
墓石を購入するタイミングは、一生に一度あるかないかの大きな決断です。
墓石は高額な上に、簡単に変更できるものではないため、慎重に購入を進める必要があります。
しかし「墓石の形や石材の種類をどのように決めるべきなのか」と迷ってしまうのではないでしょうか。
本記事では、墓石の選び方の前提知識や墓石・石材の種類を紹介します。
墓石の選び方を間違えないための前提知識
墓石を選ぶ前に、まずは間違えて選ばないための前提知識を紹介します。
墓石選びの参考にしていってください。
まずは基本知識を理解する
墓石を選ぶには、まずはお墓や石材の基本を理解することが大切です。
基本知識があることで、迷うことなく個人や家族の意見に沿ったものを選べるためです。
後で情報を知り、「こうしておけば良かった」と後悔することが少ないです。
例えば石材選びでは、耐久性の高さや手入れのしやすさを確認する必要があります。
墓石は価格が高いため、デザイン性や品質とのバランスを見極める必要があります。
また見た目のイメージを膨らませ、家族と相談して決めましょう。
墓石は家族が長い期間管理・供養するものですが、飽きの来ないデザインや故人らしいデザインなど購入する基準は人それぞれです。
ただし霊園・墓地によっては墓石にルールが定められていることがあるため、事前に確認しましょう。
信頼できる石材店を選ぶ
墓石を購入する際、信頼できる石材店を選ぶことが大切です。
墓石は長く使うものなので、品質の高さや施工の丁寧さが安心につながります。
例えば地元で実績や評判の高い石材店を選ぶと、安心して任せられます。
さらに霊園・寺院と深いつながりのある石材店を紹介してもらえると、心配事なく墓石を購入できます。
サンプルを実際に見てみる
墓石を選ぶ時、パンフレットだけでなく実際にサンプルを見ることが大切です。
石材の色味や質感は写真から伝わらないことがあるためです。
自分の目で確かめることで、完成時のミスマッチを減らすことができます。
もし指定の石材店があり選べる石材が限られていても、実際にサンプルを見る価値はあります。
実物を見ていると、心配なく墓石の施工に取り掛かることができます。
情報収集を目的に、他の石材店の展示会に行くこともひとつの手です。
いろいろな情報を集めることで、後悔なく墓石を選ぶことができます。
費用相場と照らし合わせる
墓石の基本知識を得たりサンプルを確認したりしてイメージが膨らんでくると、費用相場が気になってくるところです。
費用相場を確認して、予算に合わせた墓石を選ぶことが重要です。
墓石の価格はデザインや石材、設置場所などで大きく変わります。
こだわったデザインのお墓や高価な石材は、耐久性・見た目の面で魅力的です。
一方で本当に必要なものなのか家族が納得しているのか、費用とのバランスを考慮する必要があります。
墓石の種類を比較
墓石と一口に言っても、その形はさまざまです。
一般的にお墓をイメージするのは「和型墓石」ですが、他にも「洋型墓石」「デザイン墓石」といった種類があります。
ここからは、墓石の種類・形を比較していきます。
和型墓石
和型墓石は江戸時代に原型が作られた伝統的な墓石で、日本で最も馴染みのある種類です。
格調高く飽きの来ないデザインで、どのような霊園・墓地にも馴染みやすい特徴があります。
和型墓石は縦長の竿石が特徴的で、高さがあるお墓です。
竿石の下には台石が2段重なっており、見た目とバランスの良い構造が魅力です。
高さがある墓石だからこそ、耐震性に考慮して作られています。
洋型墓石
洋型墓石は高さが低く横幅の広いモダンなお墓で、近年墓地で多く見かけるようになりました。
お墓のデザインの自由度が上がったことで、現代的な墓石の人気が高まっています。
洋型墓石の形は台石が1段または2段の構造で、安定感があります。
文字の彫刻が比較的自由である上に、品位の点では和型墓石に見劣りしない種類です。
したがってバランスが取れた墓石といえるでしょう。
デザイン墓石
デザイン墓石は、オリジナルデザインが印象的な墓石を指しています。
家族の在り方の変化や加工技術の高まりなどで、これまでにない自由なデザインの墓石が普及しつつあります。
デザイン墓石は、和型墓石や洋型墓石をベースにアレンジを加えたものと、オーダーメイド品があります。
特にオーダーメイド品は、ガラスと石を組み合わせた墓石や丸いデザインの墓石などより理想のデザインを依頼することができます。
ただしデザイン墓石をオーダーできる石材店は限られています。
墓石のデザイン性を重視したい方は、お墓を建てる霊園・墓地へ事前に確認する必要があります。
お墓以外の供養
お墓を建てるだけでなく、他の供養方法も選択肢にあげられます。
家族構成の変化や経済的な事情などによって、お墓を承継する以外の方法も普及しています。
例えば「永代供養墓」は、霊園や寺院が管理・供養を引き受けてくれる場合があり、家族に負担をかけたくないと考える方に選ばれています。
他にも屋内にある供養施設「納骨堂」があります。
墓石に使われる石材の種類
墓石の種類・形と合わせて確認したいのが石材の種類です。
墓石は屋外に建てるものだからこそ石材の耐久性や風合い、メンテナンスのしやすさを重視する必要があります。
ここからは、墓石に使われる石材の種類について解説します。
花崗岩
花崗岩はマグマが冷えて固まった結晶質の石材で、お墓の石としてよく使われる種類です。
硬度が高く耐久性があり、磨くと艶が出るのが特徴です。
雨風に強く、実際に石垣や建造物の外壁などに使われています。
花崗岩には白色、黒色、灰色、ピンク色など幅広い色味の石があります。
安山岩
安山岩は、マグマが地表近くで急速に冷え固まることで生まれる岩石です。
硬度・耐久性の高さが魅力で、花崗岩と並んで墓石として頻繁に使用されています。
花崗岩と比べると吸水性が高く管理の心配はあるものの、価格を抑えることができます。
安山岩は黒色や灰色、緑色など落ち着いた色味のものが多く、石の粒子が細かい特徴があります。
斑レイ岩・閃緑岩
斑レイ岩は、硬度が高く黒色の深みがある石材です。
見た目の重厚感や耐久性の高さによって評価が高く、高級感のある墓石として人気があります。
また閃緑岩は、花崗岩と同様に硬度・耐久性の高さが魅力の石材です。
色味は緑に近い黒色や灰色があり、美しい光沢がひと際目を引きます。
斑レイ岩や閃緑岩は「黒みかげ」と呼ばれ、国内産のものは希少価値が高くなっています。
墓石の価格相場
墓石の価格相場の割合を表にまとめました。
| 墓石の価格帯 | 割合 |
|---|---|
| 80万円未満 | 30.2% |
| 80万円から120万円 | 28% |
| 120万円から200万円 | 31.3% |
| 200万円以上 | 10.5% |
墓石の価格は「80万円未満」「80万円から120万円」「120万円から200万円」と3つの価格帯の割合が似ています。
この結果から個人・家族によって、墓石選びの価値観はそれぞれ異なると捉えられます。
墓石にどれだけの費用をかけるのか、耐久性やデザインなどのいずれの部分を重視するのかを、各々の家庭できちんと相談する必要があります。
なお200万円以上の費用をかけるケースは、10.5%と比較的少なくなっています。
予算を気にせず墓石を選ぶ方は、少ないといえるかもしれません。
墓石の選び方で確認すべき項目
墓石を選ぶ際は、見た目や価格に目が向きがちです。
しかし品質を見極めるために、重視したい指標があります。
ここからは、墓石の選び方で確認すべき項目を紹介します。
墓石の産地による品質の違い
墓石は産地による品質の違いがあるため、購入時に確認しましょう。
地域や地域の監修により墓石の価値が異なる場合があります。
例えば国産の石材は、耐久性の高さや見た目の美しさが特徴である反面、価格が高額になりやすいです。
また中国産の石材は、価格が安価の傾向があり豊富な種類が流通しています。
ただし近年では品質のばらつきが改善されているものの、吸水性や耐久性が心配されることがあります。
国内産の花崗岩に絞っても、その種類はさまざまです。
例えば香川県の庵治石は「御影石のダイヤモンド」と呼ばれるほど美しく、希少価値が高いことが特徴です。
また愛媛県の大島石は、青みが入った色や粒の細かさが魅力的で、月日の流れによって色合いが変化します。
石材の産地と合わせて品質の高さをチェックすると、より希望に沿った墓石を選ぶことができます。
墓石の吸水率
墓石を選ぶ際、吸水率の高さは確認したいポイントです。
墓石の吸水率が高いほど、カビ・コケの発生やサビ・ひび割れの原因になりかねません。
劣化が進む原因となる可能性があります。
吸水率は石材のきめの細かさが重要と言われています。
きめが細かい石材は、粒が密になっていて吸水率は下がる傾向にあります。
墓石に適した吸水率は5%未満と言われています。
墓石の硬度
墓石選びには、硬度を確認することが重要です。
墓石は屋外に長期間さらされることになり、耐久性を重視する必要があります。
硬度が高い墓石は、表面に傷が付きにくく、風化・摩耗などに耐えられるため、耐久性が高いといえます。
ただし硬度が高い墓石は、加工が難しく価格が高額になる可能性が高いです。
購入前には予算と相談する必要があります。
まとめ
墓石を選ぶ際、和型墓石や洋型墓石などの形の種類と、花崗岩や安山岩などの石材の種類を決める必要があります。
お墓を建てる霊園・墓地や契約する石材店によって、自由度の高さは異なります。
デザイン・石材は、お墓を建てる場所と合わせて決めると効率的です。
関内陵宛は、自動搬送式の納骨堂です。
カードをタッチすれば、参拝口でお参りができます。
お花やお香は備え付けのものがあり、手ぶらで供養にお越しいただけます。
興味がある方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。