エンディングノートを自作する時に入れるべき項目とは?遺言書との違いも解説

2025-10-29

エンディングノートに興味があるものの、「どうやって書けば良いのか」「大切な項目の抜け漏れはないか」など作成までのハードルが高いと思っていませんか。

エンディングノートは市販のものを購入する以外に自作する選択肢があり、自分が納得するまでこだわって作り上げることができます。

本記事では、自作のエンディングノートに入れるべき項目や注意点について解説します。

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エンディングノートとは?

そもそもエンディングノートとは、自分自身の死後や認知症で意思疎通ができなくなる時に備えて、家族や友人に必要な情報を書き残すためのノートです。

ここからはエンディングノートについて深堀し、役割や遺言書との違いなどを解説します。

エンディングノートの役割は?

エンディングノートには、自分に万が一のことがあった時に周囲の負担を軽減するという役割があります。

本人の意思が分からないと、家族の決め事が難航したり、手続きに困ったりするためです。

例えばお墓や財産、貯金口座の情報などをまとめておくことで、死後の手続きをスムーズに進めることが可能です。

また、エンディングノートに自分の希望や考えを整理しておくと、安心して残りの人生を過ごすことができます。

さらにこれまでの人生を振り返ることによって、残りの人生の貴重さを改めて感じ、充実して過ごすことにつながるでしょう。

エンディングノートと遺言書の違いは?

エンディングノートは家族が困らないように財産・相続に関して記載するもので、遺言書と似ている部分があります。

しかし「法的効力の有無」が、大きく異なります。

エンディングノートはあくまで個人の気持ちを整理するものであり、絶対的に守らなければならないルールはありません。

また、法的な拘束力もありません。

一方で遺言書は、法律に則って作成すれば法的効力を持ちます。

財産や相続に関して強い希望がある時は、遺言書を作成しましょう。

エンディングノートは自作できる?

エンディングノートは市販されているものを購入する以外に、自作することも可能です。

まずは新しいノートを選ぶことから始めて、自分が書き残したい項目を並べていきます。

また、書き方にこだわったり定期的に見直したりすると、より納得の行くエンディングノートができ上がります。

パソコンやスマートフォンで作成することもでき、記入しやすく楽、思い立った時に残せることなどがメリットです。

自分自身の性格やこだわりを鑑みて、作成すると良いでしょう。

エンディングノートは、記入する項目によっては家族に相談する方が安心です。

これは、遺産相続など、1人では決められない項目が出てくるためです。

また、情報を共有しながら書き進めることで、自分に万が一のことがあった時に思い違いを防げます。

エンディングノートを自作する時に入れるべき項目は?記入例も紹介!

エンディングノートは、家族が困らないように基本的な個人情報をまとめることがポイントです。

ここからは、エンディングノートを自作する時に入れるべき基本の6項目を紹介します。

具体的な記入例も紹介するので、参考にしてみてください。

自分の基本情報

家族がスムーズに手続きを行うために、まずは個人の基本情報をまとめておくことが大切です。

これは、例え家族であっても、細かい個人情報まで把握していない可能性があるためです。

基本情報は、ノートの最初の方のページにまとめましょう。

基本情報として、例えば以下のような項目を記入します。

  • 氏名
  • 生年月日(西暦○年 昭和(和暦)○年 ○月○日)
  • 血液型
  • 現住所(郵便番号・住所)
  • 本籍地(郵便番号・住所)
  • 電話番号(固定電話番号・携帯番号)
  • マイナンバー
  • 家族構成
  • 学歴
  • 職歴

こういった基本情報は、本人が認知症や介護が必要な状態になり、代理で手続きを行う時などにも役立ちます。

また、エンディングノートを手書きで作成する場合は、読みやすい文字を書くように心掛けましょう。

パソコンやスマートフォンのパスワード

エンディングノートには、パソコンやスマートフォンのパスワードを記しておくことが大切です。

これらの電子機器の手続きについて、家族がスムーズに行うためです。

ただしエンディングノートは誰でも閲覧可能なため、防犯性が低いのが懸念点です。

品整理の際に紛失するリスクも大いにあります。

このため、貴重品と共に大切に保管する、パスワードはデジタルで保管するなどの工夫が必要です。

医療や介護に関する説明

医療や介護に関する希望は、エンディングノートに書いておきましょう。

万が一認知症や寝たきりになった時、個人の意思を確認することができます。

まず以下の項目は、書いておきましょう。

  • かかりつけの病院
  • 処方されている薬
  • 持病
  • アレルギー
  • 病歴

これらの項目は途中で変わりにくいため、エンディングノートを書き始めた最初の方に記入すると良いでしょう。

また、書いておくことをおすすめする項目は、以下の通りです。

  • 希望する介護施設
  • 判断能力が衰えた時に財産管理をお願いしたい人
  • 介護状態になったら付き添ってもらいたい人
  • 治りにくい病気が判明しても全てを聞きたいか
  • 寝たきりになった時の対応
  • 延命治療の有無

これらの項目は病気が進むにつれて気持ちが変わるため、定期的に見直す必要があります。

財産・相続に関する説明

自分が保有する財産の情報をまとめておくことで、遺産相続をスムーズに進めることができます。

資産には、以下のような種類があります。

  • 預貯金(○銀行・○支店・普通・口座番号)
  • 有価証券・デジタル資産
  • 保険(保険の種類・証券番号・契約者名・受取人)
  • 不動産
  • その他資産(金・宝石・自動車など)

また、負債も個人の資産に該当します。

住宅ローンや自動車ローンなどが残っている場合、借入先や残りの返済額などを明記し、関係書類をまとめておきましょう。

財産と併せて、相続についての希望を記しておくと安心です。

家族はエンディングノートを参考に、遺産配分の話し合いを進めることができます。

お葬式やお墓に関する説明

お葬式やお墓について明記しておくことで、家族の負担軽減につながります。

エンディングノートに各項目として、以下のような項目が挙げられます。

  • 葬儀の内容(葬式の規模・希望する会場)
  • 遺影写真(保管場所を明記)
  • 喪主の希望
  • 納骨方法(墓地・納骨堂など)
  • お墓の情報(寺院名または霊園名)

連絡先一覧

自分に何かあった時に、連絡して欲しい連絡先をまとめておきましょう。

氏名や連絡先と併せて、その人との関係性を記しておくと、家族が必要なタイミングで連絡を取ってくれます。

例えば、自分が病気で倒れて意識がない時に、家族が職場に代わりに連絡を入れることができます。

また、死去したことを伝えて欲しい友人の連絡先も明記しておきましょう。

家族が迷わず、悔いなく対応できます。

氏名 関係性 連絡先 連絡するタイミング
○○ 株式会社○○の同僚 ○○○-○○○○-○○○○ 在籍中に連絡ができない状態になった時
○○ 兄弟 ○○○-○○○○-○○○○ 葬式の連絡
○○ 友人 ○○○-○○○○-○○○○ 葬式の連絡

 

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エンディングノートを自作する時の注意点

自作のエンディングノートは、自分のペースで自由に書けるからこそ、注意したいポイントもあります。

ここからは、エンディングノートを自作する時の注意点を紹介します。

書ける項目から埋めていく

エンディングノートに記入していく時は、書ける項目から埋めていくことが大切です。

「全てを完璧に埋めなければいけない」と気負いすると、手が止まってしまいます。

基本情報や医療に関する情報、連絡先一覧は、頻繁に変わることはないため、優先的に書き進めてみましょう。

家族と相談する時間を設ける

エンディングノートを書き進めるにあたって、家族と相談する時間を設けましょう。

家族の承諾を得る方が、エンディングノートの内容を実現しやすいためです。

例えば「墓じまいをする」と明記していても、家族はお墓を承継していきたいと考えている可能性があります。

またかかりつけ医や延命治療の有無は、自分だけでは判断に迷うことが多いです。

改めて時間を設けても良いですが、日常的に家族と話をして互いに納得できる形に落とし込むことが理想です。

財産の配分は遺言書を作成する

財産の配分については、遺言書を作成することが重要です。

エンディングノートには法的効力がないため、具体的に希望がある場合は遺言書を作成する必要があります。

遺言書では預貯金、不動産、その他資産を誰に贈与するかを文章にまとめます。

この時、弁護士や行政書士などの法律の専門家にお願いして作成します。

エンディングノートは「故人の希望を記したもの」に位置づけられます。

したがって大切な財産を確実に配分したい場合、遺言書の作成が欠かせません。

銀行口座の暗証番号は書かない

エンディングノートを作成する際、銀行口座の暗証番号を書かない方が安全です。

エンディングノートは防犯性が低く、第三者に暗証番号を不正利用されるリスクがあるためです。

暗証番号は、信頼できる家族に口頭で伝えるのがおすすめです。

ただし、故人の口座から預金を引き出そうとしても講座が凍結されている可能性があるため、事前に把握しておきましょう。

定期的に見直して書き足す

エンディングノートは定期的に見直して書き足す必要があります。

日々を過ごす中で、気持ちや状況が変わる事は大いにあります。

定期的に確認を行い、より納得の行く最期にしましょう。

特に生活環境が変わった時、新しい口座を開設した時、医療状況が変わった時は、内容を更新するタイミングです。

こういった変化がない時は、おおよそ3ヵ月に1度はエンディングノートを見直す習慣を付けておくと安心です。

まとめ

自作のエンディングノートは、自分が納得する項目を書ける、お気に入りのノートで作成できるなどの魅力がある一方で、重要な項目を書き忘れてしまう懸念があります。

心配なく残りの人生を過ごすためにも、本記事の入れるべき項目や注意点を参考にエンディングノートを作ってみてはいかがでしょうか。

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